糖尿病と睡眠時無呼吸症候群について|江戸川橋駅前内科・甲状腺クリニック|江戸川橋駅の内科・甲状腺の内科・糖尿病内科

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糖尿病と睡眠時無呼吸症候群について

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糖尿病と睡眠時無呼吸症候群について

糖尿病と睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が止まることで何度も目が覚めたり、息苦しさを感じたりする病気です。ある研究によると、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は、そうでない人に比べて糖尿病を発症するリスクが1.62倍高いことが示されています。 また、睡眠時無呼吸症候群の重症度が高いほど糖尿病の発症リスクが高まるという調査結果も出ています。さらに、糖尿病と睡眠時無呼吸症候群を合併すると互いに悪影響を及ぼし、どちらの症状も悪化しやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群自体も注意すべき病気ですが、糖尿病を合併してしまうと重症化のリスクが高まりますので、早期の予防と対策が非常に重要です。

睡眠時無呼吸症候群が糖尿病を合併しやすい理由

寝ている間に呼吸が止まることで低酸素血症になりやすく、睡眠の質が低下します。この状態が続くと交感神経が活性化し、ストレスホルモンが過剰に分泌され、血糖値や血圧が上昇しやすくなります。また、成長ホルモンの分泌が低下することで、筋肉量が減少し、脂肪量が増えやすくなります。その結果、インスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなること)が高まることで、糖尿病を発症しやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群の患者が糖尿病を併発しやすいもう一つの原因としては、どちらも日々の食生活や運動といった生活習慣が関係しているという点にあります。生活習慣の乱れによって糖尿病と睡眠時無呼吸症候群を併発すると、互いに悪影響を及ぼし症状がさらに悪化することがあるため注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群の治療が糖尿病を改善させる?

睡眠時無呼吸症候群の治療方法のひとつである持続陽圧呼吸療法(CPAP)が血糖値の改善に影響することは多くの研究で示されています。2004年にドイツで行われた研究では、中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者に対してCPAPを適用すると、わずか2日後からインスリン感受性(インスリンに対しての反応)が向上したとされています。また、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と2型糖尿病を併発している患者においても、CPAPを3ヶ月間使用することで、インスリン感受性が平均で25%改善したことが示されています。

CPAP療法が糖尿病の改善に有用な理由として、睡眠中の呼吸が正常化することで体内の酸素供給が改善され、ストレスホルモンの分泌が抑制されるためと考えられています。さらに、睡眠の質が向上することで、身体全体の代謝機能も改善されるとされています。

一方で、BMIが30以上の肥満患者では、インスリン感受性の改善効果が限定的であることも報告されています。そのため、CPAP療法に加えて、食事療法や運動療法を併せて行い肥満の改善を目指すことが重要です。

睡眠の質の低下と糖尿病の関係

上記でも述べましたが、睡眠の質の低下はインスリン抵抗性を招くため糖尿病の悪化に繋がるとされています。これまで糖尿病の生活指導では、食事や運動が重視されてきましたが、睡眠の重要性はあまり注目されていませんでした。しかし、睡眠時無呼吸症候群と糖尿病の悪循環が明らかになるにつれ、適切な睡眠習慣の重要性が認識されるようになっています。糖尿病の患者さんも、質の良い睡眠を心がけることが大切です。「規則正しい食生活を心がけ、糖尿病の薬もきちんと飲んでいるのに、血糖値が思うように下がらない」と感じる方は、日頃の睡眠習慣を見直してみてください。

当院の糖尿病および睡眠時無呼吸症候群診療について

当院では糖尿病だけでなく、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療も行っています。本ページで解説した通り、睡眠時無呼吸症候群の患者は糖尿病を発症しやすく、互いに悪影響を及ぼす
という特徴があります。早期発見・早期治療が非常に重要となりますので、身内の方にいびきを指摘された方や、少しでもご不安な方はお気軽に当院へお越しください。

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