橋本病|江戸川橋駅前内科・甲状腺クリニック|江戸川橋駅の内科・甲状腺の内科・糖尿病内科

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橋本病

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橋本病とは

橋本病は慢性甲状腺炎とも呼ばれ、甲状腺機能低下症を生ずる代表的な病気です。九州帝大の橋本策(はしもと はかる)先生が最初に報告したため橋本病(Hashimoto’s disease)と呼ばれます。免疫の異常(自己免疫)により甲状腺に慢性的に炎症が生じ、甲状腺が少しずつ破壊されていきます。その結果甲状腺ホルモンが徐々に作られなくなり、甲状腺ホルモンの作用が徐々に低下(甲状腺機能低下症)します。甲状腺機能低下症となると甲状腺ホルモンの作用不足から、脳を含め全身の代謝が低下します。この為、徐脈、抜け毛(特に眉毛)、呂律が回り難い(酔っぱらった様なしゃべり方)、寒がり(耐寒性の低下)、体温低下、汗をかかずにかさかさした皮膚(皮膚乾燥)、手足の浮腫み(非圧痕性浮腫)、体重増加、だるさ、便秘、高脂血症、などが出現します。また、ぼんやりしたり、常に眠かったり、気分が落ち込んだり、不安感が増したりすることもあります。うつ病や更年期障害、脂質異常症、認知症として治療されていることもあり、疑わしい症状があれば甲状腺ホルモンの検査をお勧めします。

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橋本病でよくある症状

  • のどに違和感がある、腫れている(甲状腺腫)
  • 脈が遅い(徐脈)
  • 寒がりになった(耐寒性低下)
  • 食欲はないのに太る(体重増加)
  • 肌が乾燥する(皮膚乾燥)
  • 体がだるく、重い
  • 便秘がちである
  • 昼間でも眠気が強い

橋本病の原因

免疫の異常(自己免疫)により甲状腺に慢性的に炎症が生じ(慢性甲状腺炎)、甲状腺が少しずつ破壊されることによって引き起こされます。この状態が長く続くことで甲状腺ホルモンが作れなくなってしまい、甲状腺ホルモン作用が不足する甲状腺機能低下症に至ります。遺伝的なものに加えて、ストレスや過労などの環境要因が関わっていると考えられています。

橋本病の検査・診断

橋本病の診断では以下の検査を行い、結果を総合的に判断したうえで診断します。

甲状腺組織に対する抗体(抗甲状腺抗体)の有無を調べる

血液検査で甲状腺組織に対する自己抗体(抗サイログロブリン抗体:TgAbと抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体:TPOAb)の有無を調べます。いずれかが陽性だった場合、甲状腺組織に対する自己免疫反応(臓器特異的自己免疫反応)が起きていることとなり、橋本病若しくはバセドウ病と判定されます。

血液検査で甲状腺ホルモン(FT4、FT3)と甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値を調べる

橋本病によって甲状腺機能が低下した場合、FT4・FT3値は低値になり、甲状腺ホルモンが不足していると感知した脳下垂体からはTSHが多く分泌され高値となります。

甲状腺超音波検査

甲状腺は基本的には全体に腫れ、内部も不均一で粗く映ります。慢性炎症が高度に進行したものや、甲状腺刺激ホルモンの働きを阻害するタイプのTSHレセプター抗体(阻害型抗TSH-R抗体)が存在するものでは甲状腺が委縮していることもあります。

バセドウ病の除外

血液検査の結果などからバセドウ病を除外し橋本病と診断します。

無痛性甲状腺炎とは

橋本病や寛解中(治っている)のバセドウ病の患者さんに自己免疫による甲状腺の破壊が一時的に強く起こり、急激に組織破壊が進み、蓄えられたホルモンが血液中へ漏出し血中甲状腺ホルモン値が高くなる病気(甲状腺・内分泌の病気ページの破壊性甲状腺炎を参照)です。特定の薬剤投与後(アミオダロンやインターフェロンなど)や出産後などに見られますが、誘因不明のことも少なくありません。一度きりではなく何度か繰り返すことが多く、約1/3の患者さんが複数回経験します。甲状腺ホルモン高値の状態から一度甲状腺機能低下症の状態を経験し数か月以内に回復する例が多いです。

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