更年期障害|江戸川橋駅前内科・甲状腺クリニック|江戸川橋駅の内科・甲状腺の内科・糖尿病内科

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更年期障害

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更年期障害とは

更年期とは、生殖期から生殖不能期への移行期のことを言います。
女性では閉経(月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経とします。
日本人の平均閉経年齢は約50歳です)の前後5年間の合計10年間を指します。この期間では、ホルモンバランスが変化するためさまざまな症状が現れることがあります。
更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを更年期症状と呼び、その中で日常生活に支障をきたす病状態が更年期障害と定義されます。

更年期障害では、以下のような症状が出ることがあります。

  • ほてりやのぼせ感(ホットフラッシュ)
  • 不規則な月経、スポッティング(少量の出血)
  • 睡眠障害
  • イライラする、気分の変動など情緒不安定
  • 疲労感や倦怠感
  • 頭痛やめまい
  • 関節や筋肉の痛み
  • 骨密度の低下

更年期の女性にこれらの症状がある場合には更年期障害を疑いますが、中には他の疾患による症状である可能性もあるため、鑑別が重要です。
特に同じ年代で発症しやすい甲状腺の疾患とは似た症状が出ることも多く、まずは甲状腺疾患など他の病気でないことを確認してから、治療を行う必要があります(産婦人科診療ガイドライン 2020 日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会)。

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更年期障害の原因

更年期障害の主な原因は、加齢による卵巣機能の低下と女性ホルモンであるエストロゲンの減少です。エストロゲンには自律神経のバランスを保つ作用があるため、エストロゲンが減少することにより、上記のような症状が引き起こされます。
また加齢に伴う身体的変化や精神・心理的な要因、社会文化的な環境要因なども、影響を及ぼすと考えられています。

更年期障害の診断に際しては、これらの要因を総合的に評価することが重要です。またエストラジオール(E2)や卵胞刺激ホルモン(FSH)といったホルモンは閉経の約2年後まで変動するため、更年期症状がよく出てくる閉経前後の時期には、これらのホルモンを測定することで診断上の参考とすることができます。

更年期障害と甲状腺疾患の関係性

様々な症状が出現するのが更年期障害の特徴ですが、これらの症状は他の病気によっても引き起こされることに気を付ける必要があります。
その中でも甲状腺機能異常症は、月経異常、血管運動神経症状、精神神経症状など、更年期障害と類似した症状が多く見られるため、鑑別を行うことは非常に重要です。

更年期は甲状腺疾患を発症しやすい年齢であり、閉経後の女性の約2.4%が治療の必要な甲状腺疾患を有しているとされています。
更年期の女性が上記の症状で受診をされた場合には、甲状腺の腫れの有無を調べるとともに、血液検査によって甲状腺機能を調べます。

当院では甲状腺疾患の専門クリニックとして、甲状腺機能に関する血液検査は検査当日に結果が分かる機器を導入しています。
また更年期障害の重症度によっては近隣の婦人科とも連携を行い、必要であればご紹介をさせていただきますので、気になる症状がある場合はお気軽に当院までご相談ください。

更年期障害の治療

ホルモン療法(HRT)

ホルモン療法(HRT)は、更年期障害の主な原因である卵巣機能の低下に伴うホルモンの不足を補う治療法です。
基本的にはエストロゲン、また病状によってはプロゲステロンを組み合わせて服用することで、ホットフラッシュや自律神経系の症状の軽減や骨密度低下の予防に効果があります。

非ホルモン療法

ホルモン療法は心臓・肝臓・腎臓などに疾患をお持ちの方は受けることができませんので、非ホルモン療法が選択肢となります。
非ホルモン療法としては漢方薬、症状に応じて抗うつ薬や抗不安薬が用いられることもあります。

プラセンタ療法

プラセンタとは胎盤から抽出される成分であり、豊富な栄養素や成長因子を含んでいます。プラセンタの持つホルモンバランスを整える内分泌調整作用、自律神経のバランスを整える自律神経調整作用により、更年期障害で引き起こされる各種症状の緩和が期待できます。

更年期障害におけるプラセンタ療法では、動物由来ではなくヒト由来のプラセンタを成分とした、更年期障害の治療薬として厚生労働省に承認されている注射薬を用います。
プラセンタ療法はホルモン療法と比較しても副作用の発現確率が低く、比較的安全かつ効果の高い療法として注目されています。

生活習慣の改善

更年期障害は、お薬などによる治療に加えて生活習慣の改善も症状の緩和に役立つことがあります。
以下に生活習慣の改善に関するポイントをお伝えいたします。

食事の改善

バランスの取れた食事を心掛け、カフェインやアルコールの摂取をなるべく控えましょう。
また、大豆製品や食物繊維の摂取も更年期障害の症状を軽減するとされています。

適度な運動

適度な運動は更年期障害の症状の改善に役立ちます。ウォーキングやヨガなど、自分に合った運動を続けることで、体調の安定や心身のリラックスを促すことができます。

ストレス管理

ストレスは更年期障害の症状を悪化させる要因となります。日常生活でのストレスを軽減するために、リラクゼーション法やマインドフルネスなどのストレス管理方法を取り入れると良いでしょう。

睡眠環境の整備

更年期障害には不眠症や睡眠障害が伴うことがあります。良質な睡眠を促すためには、寝室の環境を整えることが重要です。
快適な寝具や暗く静かな環境を整え、規則正しい睡眠習慣を心掛けましょう。

これらの生活習慣の改善は、個人の状況や症状に合わせて取り組むことが大切です。
主治医と相談しながら、上手く生活に取り入れていきましょう。

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