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- 2025.07.28
- 休診情報
9月夏季休診のお知らせ
当院では9月13日(土)16日(火)17日(水)18日(木)を夏季休診とさせていただきます。
(★金曜・日曜・祝日は定休日休診となります★)
大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
8月のお盆期間は通常通り診療致します。
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- 2025.04.01
- おねがい
当日の採血結果について
当日の結果のお伝えが可能な採血項目がございますが、実施項目によって最終の受付時間を早めさせていただいております。
平日16:00及び土曜11:00を過ぎてご来院の場合は、来院前に別途お電話にてご相談ください。結果のお伝えが後日になる場合もございますがご了承をお願いいたします。
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- 2025.09.04
- お知らせ
Freestyleリブレ®について糖尿病専門医が詳しく解説!
■「血糖値スパイク」を知っていますか?
実はあなたの体の中では血糖値の「ジェットコースター現象」が起きているかもしれません。食事をすると血糖値はあがりますが、血糖値が正常範囲を超えて急激に上昇・下降する「乱高下」が繰り返されると要注意で、これを血糖値スパイクといいます。繰り返す急激な血糖上昇により、血管の内側が傷つきやすくなり、心筋梗塞や脳卒中、がんなどのリスクが上昇することがわかっています。健康診断や普段の定期診察で空腹時の血糖値とHbA1c(過去1~2か月の血糖値を反映する数値)を測定していても、食後の血糖値の急上昇に気づかないことがあります。
■血糖値の変動を調べるために
糖尿病の治療を受けている方や、血糖値への関心が深い方に、近年注目が高まっているデバイスがFreestyleリブレ®(フリースタイル リブレ)です。これまでの血糖管理といえば、指先に針を刺して血を出し、血糖値を測定する自己血糖測定が主流でした。Freestyleリブレ®はその煩わしさを解消し、よりスマートで正確な血糖管理を可能にするツールとして広まりつつあります。今回は、Freestyleリブレ®の仕組みや特徴、メリット・デメリット、そして保険適用の対象者まで解説していきます。
■ Freestyleリブレ®って何?
Freestyleリブレ®は、アボット社が開発した持続グルコース測定器(CGM:Continuous Glucose Monitoring)です。一般的には「リブレ」と呼ばれることが多く、皮膚に貼りつけたセンサーで血糖値の変動を自動で測定・記録する機器です。最大の特徴は、血糖値を知りたいときに毎回指先を穿刺(採血)することなく、24時間持続的に血糖値(正確には皮下の間質液中のグルコース濃度)を確認できることです。そのため、糖尿病の治療や日常の血糖コントロールの管理に活躍しています。
■ リブレの仕組みと使い方
Freestyleリブレ®は、主に以下のような流れで血糖値の測定等をしています。- 500円玉ほどの小型のセンサーを腕に貼り付けます。
- 1分ごとに値を記録し、Bluetoothを通じてセンサーからスマートフォンのアプリにデータを送信します。最大8時間分のデータをセンサー内に保存できるので、一時的にBluetoothがとぎれた場合も振り返って確認できます。
アプリでは必要時に低血糖・高血糖のアラーム機能も搭載されています。スマートフォンがない方や利用できない場合には、専用のリーダーでスキャンによる測定ができます。入浴やシャワー、水泳や運動中も装着することができます。サウナによりセンサーが熱くなりすぎると、データが正しく測定できない場合があります。日常生活の制限は特にありませんが、レントゲン検査やCT検査、MRI検査の際には取り外す必要があります。
■ どんな人に向いている?
Freestyleリブレ®の保険適用となる対象者は以下の方となります。- インスリン治療中の糖尿病の方
■保険適用外(自費診療)でもおすすめな方について
- 血糖変動が気になる方
- 食事・運動・薬の影響をリアルタイムで知りたい方
- 低血糖になりやすい方、起こしたことのある方
- 指先に穿刺することでの血糖測定に抵抗がある方
当院では、血糖変動を知りたい方に対して自費診療での対応を行っています。使い方の指導や、患者さまのアプリとクリニックとの医療連携など、サポート体制も整っているため、気になる方はお気軽にご相談ください。
■ Freestyleリブレ®のメリット
・痛みが少なく、何度もセンサーを貼り替える必要がない
一度センサーを貼れば、14日間は張り替え不要。毎回の採血が不要になり、ストレスが軽減されます。・血糖の流れがわかる
「今の血糖値」だけでなく、一日の血糖値の波の把握や、「上がっているのか、下がっているのか」というトレンド(矢印)が表示されるため、行動の調整がしやすくなります。・低血糖・高血糖のリスク回避に役立つ
日常生活での高血糖や低血糖を可視化し、振り返ることで、生活習慣の改善につながります。就寝中や運動中など、通常の測定が難しい時間帯の血糖変動が可視化されるため、低血糖の“見逃し”が減ります。・データ管理が簡単
アプリやクラウドに記録されるため、クリニックとデータを共有して、より適切な治療方針を立てることが可能です。■ Freestyleリブレ®の注意点・デメリット
もちろん万能ではなく、以下のような注意点もあります。・医療用センサーの貼付に不安
装着時に軽い痛みを伴うことがあります。慣れるまでは違和感を感じる方もいます。・「見た目」の問題
夏場に腕のセンサーが見えることへの抵抗感がある場合、当院では腹部に装着することのできる「Dexcom G7」での対応も可能です。・グルコース値と血糖値のズレ
測定は血液ではなく「間質液」中のグルコースを計測しているため、血糖値が反映されるまでの時間のズレや、実際の血糖値との値のズレがでることがあります。■ 医師と連携して使うメリット
Freestyleリブレ®は単なる測定器ではありません。 日々のデータを活用しながら、- 日々の運動や食事の効果の確認
- 食後高血糖の評価
- 今まで見えなかった低血糖の確認
などを、医師と一緒にチェックすることで、治療の精度が大きく向上します。血糖変動を減らすことが、合併症の予防につながるため、近年では“糖尿病管理のスタンダード”になりつつあります。
■ 最後に
日々の血糖の流れを見える化することで、生活の中での気づきが増え、より安心して日常生活を送ることができます。糖尿病治療を受けている方だけでなく、「血糖値が気になる」「今の生活で大丈夫か確認したい」と思っている方にも、有効な手段となり得ます。ご質問やご相談など、気になる方はお気軽にご相談ください。■ 当院での販売価格
リブレセンサー 1枚 7500円(1枚あたり、14日間の連続使用ができます)
リブレリーダー 8500円 (スマートフォンにアプリがダウンロードできる場合は、リーダーは必要ありません) -
- 2025.09.01
- お知らせ
糖尿病の注射薬について
なぜ糖尿病の治療で注射薬が必要になるのか?
糖尿病の治療は、基本的には食事療法と運動療法が中心となります。
食事・運動療法では血糖値のコントロールが難しい場合と判断した場合は、内服薬や注射薬による治療が必要となります。
注射薬というと「痛そう」「大変そう」といったネガティブなイメージを持たれがちですが、近年は針が非常に細くなっており、注射をしてもほとんど痛みを感じないペン型デバイスが主流となっています。糖尿病の注射薬の種類について
糖尿病の治療に使われる注射薬ですが、大きく分けて次の2種類に分類されます。
1. インスリン製剤
インスリンはすい臓から分泌され、血糖値を下げてくれる唯一のホルモンです。
糖尿病は「インスリンの作用不足」によって引き起こされる疾患ですが、特に以下のようなケースでは、インスリン注射を検討します。
- 1型糖尿病
- 2型糖尿病でインスリンの分泌が不良なタイプ
- 高度の肝障害や腎障害がある場合
- 妊娠中や授乳中
- 手術の前後
- インスリンの分泌に関係なく、著明な高血糖がある場合
- インスリン以外の薬剤で良好なコントロールが得られない場合
- やせ型で栄養状態が低下している場合
- ステロイド治療中の高血糖
インスリンには作用時間の違いによって、いくつかの種類があります。
超速効型インスリン:食事直前に打ち、食後の血糖上昇を抑えます。
速効型インスリン:多くは食事前に打ち、食後の血糖上昇を抑えます。
中間型インスリン:1日1回から2回投与し、持続的に血糖値を下げます。
持効型インスリン:1日1回投与し、持続的に血糖値を下げます。
混合型インスリン:上記の注射剤が混合され、空腹時も食後も同時にカバーします。
以上の注射薬を単独または複数組み合わせて使用します。
患者さんの病態やライフスタイルにあわせて、最適な注射方法を選択していきます。
2. GLP-1受容体作動薬(GIP/GLP-1受容体作動薬)
GLP-1受容体作動薬は近年注目されている糖尿病の治療薬です。
GLP-1はもともと腸から分泌されるホルモンであり、以下のような働きがあります。
- 血糖値に応じてインスリン分泌を促し、血糖値を下げる
- 胃の動きをゆるやかにさせ、食後の急激な血糖値の上昇を抑えてくれる
- 脳に作用して食欲を抑えてくれる
このため、血糖値のコントロールだけでなく、体重減少効果も期待できます。
肥満を伴う2型糖尿病の患者さんには特に有効であり、生活習慣の改善と組み合わせることでより効果が高まります。投与方法は週1回の注射だけでよいものや、1日1回の注射があり、病態やライフスタイルに合わせて選択していきます。
糖尿病の注射薬のメリットと注意点
メリット
インスリン注射
- すべての糖尿病のタイプに使用できる
- ・糖値に応じたインスリン量や、食事量に応じたインスリン量を調整することができ、確実に血糖値を下げることができる
- 肝機能や腎機能の低下した方や、妊娠中でも使用でき、内服薬による副作用を考慮する必要がない
- 自身の膵臓から出ているインスリンを利用することなく血糖値を下げられるため、膵保護作用が期待できる
GLP-1受容体作動薬
- 薬剤の種類によって体重減少効果が期待できる
- 心血管疾患や慢性腎臓病など、糖尿病で起こりえる合併症の抑制効果が大きい
- 脂肪肝による肝障害の改善効果の報告がある(体重減少による副次的効果が期待できる)
- 用量調整ができるものが多く、血糖降下作用が大きい
- 単剤での低血糖リスクは少ない
- 腎機能や肝機能の低下した方でも使える薬剤がある
- 週1回投与などが選択でき、管理がしやすい
注意点
- ・正しい自己注射の実施方法を理解する必要がある
- ・注射薬の使用後の針の処理や廃棄方法など、安全面に配慮する必要がある
- ・インスリン注射薬の接種後に低血糖を起こさないよう自身の症状・体調に注意をする必要がある
自己注射は依然と比べて工夫・改良されています
患者さんが安心して糖尿病の治療を続けられるよう、最近の糖尿病注射薬は進化しています。
- ・ペン型注射器で操作が以前のと比べて簡単になった
- ・超極細針で刺した際の痛みがほとんど感じない
- ・週1回の注射タイプが開発され、通院や自己管理の負担が軽減した
さらに、医療機関では医師や看護師による指導が行われるようになり、自己注射が初めての方でも無理なく始められるようにサポート体制が整っている医療機関が増えています。
当院でも女性の糖尿病専門医や糖尿病治療に長年携わってきた看護師が連携しながら、糖尿病治療のサポートをしています。糖尿病の注射に関してご不明点等がございましたらお気軽にご相談ください。
まとめ
糖尿病の注射薬は「最後の手段」ではなく、実際は治療のファーストステップから注射薬を使用することも多くあります。早く確実に血糖を下げたり、糖尿病による合併症を予防するための重要な選択肢でもあります。
患者さんの病態や普段の生活習慣に合わせて注射薬を選び、医師と相談しながら最適な治療を進めていくことが大切です。
「注射は大変そう」「注射は痛そう」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には注射による痛みも少なく、生活に取り入れやすい形に進化しています。早期に適切な治療を行うことで、糖尿病による合併症を防ぐことが可能となります。些細なことでも構いませんのでお気軽にご相談ください。
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- 2025.08.23
- お知らせ
【糖尿病専門医が詳しく解説!】食後に強い眠気を感じる方へ
■食後に急に強い眠気を感じたことはありませんか?
「お昼ご飯の後はいつも眠くなる」「ちょっと横にならないと動けない」などの症状は、実はただの疲れや満腹感のせいだけではないかもしれません。特に、食後の強い眠気やだるさが頻繁にある場合、「血糖値の変動」が背景にある可能性があります。つまり、体がうまく血糖を処理できていない「糖代謝異常」や「糖尿病予備群」のサインかもしれないのです。
そこで重要となるのが、「75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)」という検査です。本日は「75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)」について説明をします。
■75gOGTT検査とは?
「75gOGTT」とは、空腹時にブドウ糖75gを含む飲料を飲んだあと、時間を追って血糖値の変化を測定する検査です。通常は、以下の4つのタイミングで採血を行い、血糖の変化を確認します。- 空腹時(飲む前)
- 飲んでから30分後
- 飲んでから1時間後
- 飲んでから2時間後
この検査の目的は、「血糖を処理する能力=インスリンの働き具合」を正確に評価することにあります。
■なぜこの検査が必要なの?
通常の健康診断では、空腹時の血糖値やHbA1c(過去1~2ヶ月の血糖の平均)を調べます。しかし、それだけでは食後に血糖値が異常に上がっている食後高血糖や「耐糖能異常(境界型糖尿病)」を見逃してしまうことがあります。また、妊娠中の場合は、妊娠糖尿病の診断の目的にもこの検査を行うことがあります。たとえば、空腹時の血糖値が正常でも、食後に血糖値が大きく上がる「耐糖能異常(IGT)」という状態は、将来的に2型糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞などのリスクを高めることがわかっています。 この耐糖能異常を早期に発見できるのが、75gOGTT検査なのです。
■「食後の眠気」は耐糖能異常のサインかも?
食後に強い眠気を感じるのは、血糖値の急激な上昇や下降が関係している可能性があります。特に以下のような方は、糖代謝異常を疑って75gOGTT検査を受ける価値があります。- 食後に強い眠気、だるさ、集中力の低下を感じる
- 少量の食事でも血糖値が高くなることがある
- 健康診断で「境界型」と言われたことがある
- 家族に糖尿病の方がいる
- 妊娠糖尿病の既往がある(女性)
- 肥満傾向、運動不足、ストレスが多い生活
これらの症状や背景がある方は、インスリンの分泌がうまくいかず、血糖が一時的に上がりすぎたり、逆に下がりすぎたりする状態になっていることがあります。この乱高下が脳に影響し、強い眠気やイライラ、集中力の低下として現れることもあるのです。
■検査の流れと注意点
75gOGTT検査は外来で行えるシンプルな検査ですが、いくつかの注意点があります。検査前の準備
- 検査前3日間は糖質制限を「しないで」通常通りの食事をする(糖質150g/日以上摂取する)
- 検査前12時間は絶食(飲水はOK、カロリーのある飲食は絶対に避けてください)
- 前日は暴飲暴食や過度な運動を避ける
- 常用薬がある場合は事前に医師に相談
検査当日の流れ
- 受付・問診
- 空腹時血糖とインスリンの採血。必要な方は尿検査も行う
- ブドウ糖液(75g)を一気に飲む
- 飲んでから30分後、1時間後、2時間後に採血
- 2時間の採血以降は飲食可能。検査の結果は1週間後にお伝えします。
※飲む糖液は甘い炭酸飲料です。冷やして提供します。
※検査中は本を読んだりして安静に過ごします(運動は控えます)■75gOGTT検査の検査結果でわかること
以下は一般的な判定基準です。時間
正常型
境界型
(耐糖能異常)糖尿病型
空腹時
≦109 mg/dL
110~125 mg/dL
≧126 mg/dL
2時間後
≦139 mg/dL
140~199 mg/dL
≧200 mg/dL
※診断は空腹時血糖、2時間値の血糖を中心に決まります。
■その眠気はただの「疲れ」じゃないかもしれません
「食後の眠気を感じる?」――その何気ない症状が、実は糖代謝異常のサインかもしれません。
75gOGTT検査を受けることで、将来の糖尿病や生活習慣病のリスクを未然に防ぐことができます。早期発見・早期対策は、健康寿命を延ばす第一歩です。気になる症状がある方は、ぜひ医師にご相談ください。 -
- 2025.05.27
- お知らせ
【夏に注意】低血糖の症状とは?熱中症との見分け方と正しい対処法・予防策
段々と暑い季節が近づいてきましたね。
「暑い中活動していたら、身体がだるくなってきて、大量の発汗、めまいが出てきて、意識がもうろうとする。」
このような症状が現れると熱中症を疑う人がほとんどだと思いますが、実は「低血糖」を起こしていたというケースがあります。
特に、糖尿病治療をしている方は注意が必要です。
熱中症?それとも低血糖?
低血糖症と熱中症は、めまいやだるさ、頭痛、発汗などの症状が似ています。
見分けるヒントとして、あくまで目安ではありますが、低血糖症では強い空腹感や冷や汗、手の震えがあり、熱中症では高い体温が特徴的です。
食生活や持病、活動環境を考慮しましょう。
夏に潜む低血糖の危険
低血糖とは、血糖値が基準値より低下してしまっている状態(目安 70 mg/dl 未満)です。
主な症状は不安感、強い空腹感、冷や汗、動悸、手のふるえ、目のかすみ、頭痛、眠気などがあります。
重症化すると異常行動や、痙攣、意識障害を引き起こす場合があります。
夏に低血糖が起こりやすい背景には、暑さによる食欲不振で食事のバランスが崩れたり、食事量が減少したりすることが挙げられます。
糖尿病治療中の方は、夏の生活変化で薬の効果が強く出過ぎてしまうことで、低血糖になることがあり注意が必要です。
熱中症になる条件
同じ環境にいても、熱中症になる人とならない人がいます。
気温や湿度などの環境に加え、身体の状態(高齢者や乳幼児、持病のある人や栄養の状態)や行動の内容(激しい運動や慣れない運動、長時間の屋外作業)が重なると熱中症になる危険性が高まります。
また、熱中症になる人は「屋外で肉体労働をしている人」というイメージが強いかと思いますが、実は熱中症になる人の多くは高齢者です。
高齢になると暑さや水分不足に対しての感覚が鈍くなり、暑さに対しての身体の調節機能が低下していることがあります。
室内の温度の管理や水分の摂取が不十分な場合は、室内であっても熱中症になっている場合があるので、注意してください。
低血糖症と熱中症 その対処法
だるさや気持ち悪さ、頭痛などは熱中症の症状とも重なります。
暑い日に体調が悪くなった時、「熱中症かな?」と思っても、実は「低血糖」の可能性もあります。症状が似ている場合もあるため、適切な対処法を知っておくことが大切です。
1. まずは低血糖を疑ってみる:糖分を摂取
もし「おかしいな」と感じたら、まずはブドウ糖や糖分の多いジュースなどを摂取してみてください。
- 摂取後、15分ほど安静にします。
- もし改善が見られない場合は、再度同じ量を摂取してみましょう。
これで症状が改善すれば、それは低血糖が原因だった可能性が高いです。
2. 改善しない場合:熱中症の可能性
糖分を摂取しても症状が改善しない場合は、熱中症が強く疑われます。
熱中症の場合は、低血糖とは異なる対処が必要です。
3. 熱中症への対処法:水分・塩分・冷却・安静
熱中症が疑われる場合は、以下の対応を迅速に行いましょう。
- 水分・塩分補給
- 冷えた水やスポーツドリンクなどを飲みましょう。
- 涼しい場所へ移動
- 日陰や、クーラーが効いている室内など、涼しい場所に移動して休みます。
- 体を冷やす
- 保冷剤や氷枕、冷たいタオルなどを頭部、首の付け根、脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている部分にあてて、積極的に体を冷やします。
まとめ:予防と相談
低血糖予防には、1日3食、バランスの取れた食事を規則正しく摂ることが基本です。
糖尿病がある場合は、治療薬によっては低血糖や脱水などの注意書きのあるものがあります。夏の過ごし方を主治医とよく相談してください。またアルコール摂取が低血糖を誘発することがありますので、適量を守りましょう。
夏の体調管理には、熱中症だけでなく低血糖への配慮も大切です。
正しい知識で対処・予防し、気になる症状があれば早めにご相談ください。
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- 2025.04.01
- お知らせ
低血糖のおはなし
こちらのお知らせ欄を使い、今回は低血糖についての説明させていただきます。
血糖値が70 mg/dl 未満で、かつその際に下記のような症状がある場合を『低血糖症』といいます。
低血糖の主な症状は、冷汗、不安感、眠気、強い空腹感、手のふるえ、顔面蒼白、動悸、頭痛、目のかすみなどがあり、重度の場合は意識がもうろうとしたり、痙攣が生じることがあります。低血糖が生じやすい状態としては
・長時間食事をとらなかった時
・アルコールをたくさん飲んだ時
・過剰な運動をした時
・糖尿病治療に伴うもの
・胃を切除している方の食後
・肝臓や、腎臓の機能が悪い方上記のような内容があげられます。
低血糖が疑われる際には、血糖値が測れる状況であれば、すぐに血糖測定を行って血糖値と症状の程度を確認し、すみやかに対応することが大切となります。
低血糖であれば直ちに糖を摂取する必要があります。ブドウ糖を10g程度、砂糖であれば20g程度、または糖分を多く含む飲み物(ジュースなど)を150~200ml程度摂取します。ブドウ糖以外の糖では、効果の発現まで時間がかかることがあります。
ブドウ糖を摂取後、約15分程たっても症状が改善しない場合は、再度同じ量のブドウ糖を摂取するようにしてください。ここで重要となるのが、低血糖状態が改善したとしてもかかりつけのクリニックを受診し、医師と相談するようにしてください。
何かしらの身体の不調が原因で、低血糖が生じている場合もあります。
ご自身で判断するのではなく、糖尿病専門医に直接相談をしていただくことを推奨しています。当院には女性の糖尿病専門医が在籍しており、月曜と木曜日で糖尿病の専門外来も行っております。
糖尿病の専門外来はWEBから診察予約が取れますので、ご希望の方はご都合のつく日程で診察予約をお願いします。 -
- 2023.05.02
- おねがい
風邪症状や胃腸症状での診察を希望される方へ
風邪症状や胃腸症状などがある方は、来院前に必ずお電話にてお問合せください。(03-5228-0750)
通常診察でご来院の方と診療時間・動線を分けておりますため、ご協力のほどお願いいたします。
当院の院内感染対策に関する詳細はこちら
尚、診察時に新型コロナウイルスに関する検査を実施した場合の代金は、3000円~5000円前後が目安となります。
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- 2024.05.27
- 重要なお知らせ
★糖尿病・高血圧症・高脂血症で当院におかかりの方は必ずご確認ください★
厚生労働省による診療報酬改定のため、令和6年6月1日以降、糖尿病・高血圧症・脂質異常症(高コレステロール血症、高脂血症も当てはまります)のいずれかを主病として治療を受けていただいている患者さまは、これまでの特定疾患療養指導管理料に代わり、生活習慣病管理料を算定させていただきます。
それに伴い、窓口でお支払いただく金額が変わる場合がございます。何卒ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
また生活習慣病管理料の算定に際して、具体的な目標値や普段の生活において気を付けるポイントなどを記載した「療養計画書」という計画書を作成しお渡しいたします。
この療養計画書は患者さまのご署名(サイン)が必要になります(初回のみ)ので、当日ご案内いたします。こちらのお知らせは改めて近日中に更新いたします。恐れ入りますが適宜ご確認をお願いいたします。
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- 2024.06.01
- お知らせ
患者様へのご案内(保険医療機関における掲示)
医療情報の取り扱いについて
●当院はオンライン資格確認を行う体制を有しております。●患者さんに対し、受診歴、薬剤情報、特定健診情報その他必要な診療情報を取得・活用して診療を行います。一般名処方について
●医薬品の供給状況等を踏まえつつ、一般名処方の趣旨を患者さんに十分に説明いたします。情報通信機器を用いた診療について
●情報通信機器を用いた診療の初診の場合には向精神薬を処方いたしません。医療DX推進について
●医療DX推進の体制に関する事項及び質の高い診療を実施するための十分な情報を取得し、及び活用して診療を行います。生活習慣病管理料について
●患者さんの状態に応じ、28日以上の長期の投薬を行うこと又はリフィル処方箋(30日処方・3回)を交付する対応が可能です。必要な場合は医師が判断いたします。 -
- 2023.06.28
- お知らせ
新宿区健康診査・がん検診について
新宿区にお住まいで新宿区から受診券が届いている方は、下記健康診査・がん検診の受診が可能です。
当院で対応可能な健診
・健康診査
・肝炎ウイルス検診(過去に肝炎ウイルス検診を受診したことのない40歳以上の健康診査対象者)
・大腸がん検診
・前立腺がん検診
ご希望の方は、下記Web予約かお電話にてお問い合わせください。
Web予約 https://edogawabashi.reserve.ne.jp/sp/index.php?
TEL 03-5228-0750
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- 2023.05.01
- お知らせ
Web予約のご案内
下記リンク先からWEB予約の受付を行っております
https://edogawabashi.reserve.ne.jp/
直接ご来院をいただいても受診いただけますが、ご予約をいただいた方が待ち時間が短くご案内できます。ぜひご活用ください。
※風邪症状のある方・新型コロナウイルス陽性の方・新型コロナウイルス検査希望の方はWEB予約での受付はしておりません。電話予約のみとなります。
※新型コロナウイルスの感染が疑われる方・新型コロナウイルス検査希望の方は、感染対策の観点から直接ご来院をいただいても診察できません。必ず電話予約をお願いします。 -
- 2023.05.01
- お知らせ
Web問診のご案内
WEB予約をお取りいただいた方、またはクリニックからお願いをさせていただいた方は、下記リンク先からWEB問診へのご回答をお願いいたします。
https://www.melp.life/s/nipu2
ご自宅でお時間のあるときに、ゆっくりとご自身の症状、医師に伝えたいことをご入力いただくことができます。また待ち時間の削減にもつながりますので、ぜひご協力ください。

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