肥満症
肥満症
健康診断や日々の体重測定で、BMIの数値を気にしたことはありますか?
肥満症とは、単なる“太っている”という見た目や、体重の問題ではありません。
体重が重い状態を指す「肥満」に加えて、肥満に関連する健康障害をともなった状態を肥満症といいます。
体格指数(BMI=体重(kg)÷身長(m)²)が25以上を「肥満」と定義します。
肥満にも段階があり、BMI25以上を肥満1度(軽度肥満)、BMI30以上を肥満2度(中等度肥満)、BMI35以上を肥満3度(高度肥満)、BMI40以上を肥満4度(高度肥満)と呼びます。
BMI25以上があり、肥満に起因する健康障害がある場合、もしくは内臓脂肪の蓄積がある場合に「肥満症」と診断されます。
内臓脂肪の蓄積は、代謝異常や動脈硬化を引き起こす重要な要因とされています。内臓脂肪蓄積は、腹囲の測定もしくはCT検査で判断します。
肥満に加えて上記の状態をあわせもつ場合に「肥満症」と診断します。
肥満は食べ過ぎ、飲みすぎなどの自己責任のみで起こるものではなく、以下のようにさまざまな要因が関係しています。
このように、食事量や運動不足だけでなく、体質やホルモン、ストレスなどの多面的要素が関係するのが肥満症の特徴です。
治療の目的は肥満に伴う健康障害を改善し、合併症を防ぐことにあります。
体重を5~10%減少させるだけでも、血圧・血糖・脂質の改善が確認されています。
「長く続けられる生活改善」を中心に、医師と一緒に取り組むことが大切です。
肥満症治療の基本は、「生活習慣の見直し」と「体重の適正化」にあります。
当院で行う肥満症治療は、根性論や自己流のダイエットではなく、医学的根拠に基づいた方法で、健康的に体重を整えていくことを目的としています。
当院では、自費診療でのゼップバウンド(週1回の自己注射製剤)による肥満症治療をおこなっております。
持続性GIP/GLP-1 受容体作動薬であるゼップバウンド(チルゼパチド)は、もともとはマンジャロという薬剤名で糖尿病治療薬として使用されている薬剤です。
現在では糖尿病にかかわらず、肥満症に対して治療適応のある薬剤となります。
膵臓に作用して血糖のコントロールをする、胃から腸への食べ物の排出を遅らせる、中枢神経に働きかけ食欲を抑える、脂肪細胞における脂質の代謝亢進作用により、体重減少効果が期待される薬剤です。
当院では保険診療での治療に加え、自費診療でも肥満症治療を提供しています。
自費診療に関しては、肥満症に対する以下の項目に該当される方を対象にしております。
原則として、1か月に1度の診察、1~2か月に1度の管理栄養士による栄養指導を受けていただける方を対象にしています。
また、オンライン診療ではなく、対面での診察を受ける方を対象にしています。
当院では、医師・管理栄養士・看護師が連携し、一人ひとりに合わせた安全で持続可能な減量プランを提案しています。「最近体重が増えてきた」「健康診断で数値を指摘された」などのお悩みがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
当院で行っている肥満外来で処方する薬の料金を下記に記載しています。
| ゼップバウンド | 4本1セット(税込) |
|---|---|
| 2.5mg | 25,000円 |
| 5mg | 30,000円 |
| 7.5mg | 35,000円 |
| 10mg | 40,000円 |
| 12.5mg | 45,000円 |
| 15mg | 50,000円 |
※管理料、電話診察料込み
当院では、常に最新の知見に基づいた専門的な診療をご提供しております。急性の疾患・症状から生活習慣病などの慢性的な疾患まで幅広く診療を行っています。
お体のことで気になることがございましたら、些細なことでも構いませんのでお気軽にご相談ください。当院は新宿区にお住いの方はもちろんですが、文京区(護国寺駅近辺、茗荷谷駅近辺、小日向、水道などのエリア)からもアクセスがしやすく、多くの方からもお越しいただいております。